岩手農協チキンフーズ 八幡平工場に PPAで1.3MWの太陽光導入

 山形県庄内エリアを中心に地方の課題を希望に変える街づくり事業を展開するヤマガタデザイン株式会社(本社:山形県鶴岡市 代表取締役:山中大介)は、教育を応援するための再エネ事業「SORAIソーラー」において、企業の屋根に太陽光発電設備を無償で設置し、20年間一定の単価で再エネを供給するPPAモデル※¹を提供しております。この度、岩手県内で初めて岩手農協チキンフーズ株式会社八幡平工場(岩手県八幡平市 代表取締役:十文字保雄、以下、岩手農協チキンフーズ)に導入いただけることになり、6月9日午後から発電を開始いたしました。設備容量は1.3MWで、年間の発電消費量は105万kWhを見込んでおります。SORAIソーラーにおいて、1MWを超えるPPAは、今回が初めてです。岩手農協チキンフーズでは、導入によって年間約1058万円、20年間で約2億円のコスト削減につながると試算しています※²。本事業は、電気代の一部を、子どもたちの教育に還元することが特徴となっております。今回は、岩手農協チキンフーズの希望により、岩手県教育委員会に寄付し、大学等への進学支援や、部活動用品の購入など、教育環境の充実に活用される予定です。寄付額は、20年間で約274万円程度を見込んでおります。本設備の設計、施工はPPA事業を数多く手掛け、弊社と連携する株式会社FD(本社:愛知県)が担当し、今後の設備の運営保守も担います。

岩手山の麓にある岩手農協チキンフーズ株式会社八幡平工場 工場の屋根の大部分に太陽光パネルを設置

※¹PPAとは「電力販売契約」のことです。需要家(企業様)が所有する施設の屋根等のスペースをお借りしてPPA事業者が太陽光発電設備を無償で設置し、そこで作られた電気を企業様に供給するものです。

※² 東北電力の高圧電力燃料調整費-5円12銭(令和5年5月)、 再エネ賦課金1円40銭で計算した場合と比較

項目 内容
工期 2022年10月〜2023年6月
太陽光パネル設置枚数 インリーソーラー社製 太陽光パネル(410W) 3,312枚
システム容量 1,357.92kW
年間予測発電量 1,112,745kWh
年間予測自家消費量 1,055,625kWh(消費率94.9%)
再エネ率 年間でおおよそ12.4%
電気代の削減見込み 年間1058万円/20年間で2億円
教育還元見込み 岩手県教育委員会に20年間で274万円程度
設計・施工・運営 株式会社FD(愛知県刈谷市)

※パネル1枚あたりは、1134mm×1722mm


各社からのコメント

岩手農協チキンフーズ株式会社 代表取締役 十文字保雄様

 この度、岩手農協チキンフーズ八幡平工場の屋根を活用した太陽光発電がスタートしました。弊社十文字グループの工場への設置はこれで3個所目となり、鶏肉生産のために工場内で使用している冷凍機や空調などにも使用している電力の一部を再生可能エネルギーで賄えることになります。今後も二酸化炭素排出量の削減に寄与する取り組みと同時に、地域の子供たちへの教育を支援する取り組みを継続してまいります。

ヤマガタデザイン株式会社 代表取締役 山中 大介

 当社のサービス理念に共感し、岩手県内で初めてSORAIソーラーを導入していただきました岩手農協チキンフーズ様に、心から感謝申し上げます。子どもたちの教育環境を良くするのは私たち大人の責任。歴史ある企業が1歩踏み出していただいたことで、岩手県でも、企業が再エネを導入しながら、地域の教育を同時に応援できる取り組みをスタートできたこと、大変嬉しく思います。弊社では、この取り組みを継続し、増やしていくことで、岩手県の教育にも貢献していきたいと考えております。

起動ボタンを押す岩手農協チキンフーズの十文字保雄様(写真右)  

記念撮影する関係者

工場内に設置された発電量を表示するディスプレイの前で記念撮影する関係者

基本情報

◆岩手農協チキンフーズ株式会社
公式サイト:https://www.chicken.co.jp/
 十文字チキンカンパニーと全農、九戸ふるさと環境保全組合の共同出資会社です。管理、運営は十文字チキンカンパニーが行っております。十文字チキンカンパニーは雛生産から製品加工販売まで一貫体制で行っており、岩手農協チキンフーズはその中で処理工場の部門となっています。従業員数389名、処理羽数81,000羽/日。

◆ヤマガタデザイン株式会社

公式サイト:https://www.yamagata-design.com/

地方都市の課題を希望に変える街づくり会社。山形庄内から全国にも展開可能な課題解決のモデルづくりに挑む。田んぼに浮かぶ 木造ホテル「スイデンテラス」、天性重視個性伸長の教育施設「キッズドームソライ」、リクルートメディア「チイキズカン」、有機農業を軸に生産/販売、資材開発を行う「ヤマガタデザインアグリ」、自動抑草ロボの開発、米穀流通を行う「有機米デザイン」などの街づくり事業を手掛ける。2022年、ニッポン新事業創出大賞で経済産業大臣賞、地方創生賞をW受賞、日本サービス大賞で地方創生大臣賞を受賞。2024年4月に社名を株式会社SHONAIに変更予定。

◆SORAIソーラー

公式サイト:https://www.sorai-denki.yamagata-design.com/

山形県鶴岡市にある街づくり会社「ヤマガタデザイン株式会社」が行う再エネ事業。初期投資なしで、太陽光パネルを企業の屋根に設置し、再エネを供給するPPAモデルを提供する。お支払いいただく電気代の一部は、教育環境の充実化のために寄付、活用することで、企業が地域の教育を応援するモデルづくりに取り組む。

Previous
Previous

太陽光発電で教育振興 山形新聞 7月5日に掲載

Next
Next

太陽光で再エネ電力調達と教育応援を! 協同電子工業北茅原工場(鶴岡市)に庄内エリア初となるソライでんきPPAモデル導入へ